ギガの減りが速いとき、どのアプリが使っているかを見つける手順

スマートフォンのアプリ一覧を指でたどりながら使用量を見比べる人のイラスト つながらない・遅いの切り分け

動画も音楽もアプリの中で完結するようになり、1台のスマートフォンが月に扱うデータ量は、契約したときに想像していた量とずれていきます。

そのずれは合計値を見ても分かりません。「今月はもう8GB使った」と分かっても、何が8GBを使ったのかが出てこないからです。プランを増やすか、設定を変えるかは、そこが分からないと選べません。

この記事では、アプリ単位の使用量を出す手順と、実際に量を食う3つの経路を、AppleとGoogleの公式ページから整理します。合計値の見方そのものは自分の通信量を確認する方法と、表示がずれる理由にあります。

要点

アプリごとの使用量は、iPhoneもAndroidもOSの設定画面に出ます。事業者のマイページには出ません。

見つけたあとの打ち手は、次の3つに絞られます。

  1. 動画アプリの画質設定を下げる:1時間あたりの消費が最も大きく変わる場所
  2. バックグラウンド通信を止める:使っていない時間に減っている分をなくす
  3. Wi-Fiアシストを見直す:Wi-Fiに繋いだつもりでモバイル通信が使われている分をなくす

1. iPhoneでアプリ別の使用量を出す

Appleは、iPhoneでのアプリ別使用量の見方を次のように案内しています。

「個々のアプリのモバイルデータ通信の使用量を確認する: アプリのリストまで下にスクロールしてから、「すべて表示」をタップします。それぞれのアプリの下に、使用したモバイルデータ通信の量が表示されます。アプリでモバイルデータ通信を使用したくない場合は、そのアプリでモバイルデータ通信をオフにすることができます。モバイルデータ通信をオフにすると、アプリはデータ通信にWi-Fiのみを使用します。」(iPhoneでモバイルデータ通信の設定を表示する/変更する|Apple サポート)

経路は 設定 > モバイル通信 で、画面を下へスクロールした先にアプリの一覧があります。

ここで気をつける点が1つあります。iPhoneの数値は自分でリセットするまで積み上がり続けます。請求月とは連動しません。

「現在の期間のアプリのデータ使用量の統計や、ローミング中にデータを使用したアプリのデータ統計を表示できます。これらの統計をリセットするには、「設定」>「モバイル通信」と選択し、一番下までスクロールしてから、「統計情報をリセット」をタップします。」(Apple サポート)

=つまり、この一覧を月ごとの内訳として使うなら、請求月の開始日に一度リセットしてから1か月ためるのが前提になります。一度もリセットしていない端末は、購入してからの累計を表示しています。

システム側の通信は、アプリの一覧より上にまとめて出ます。「個々のシステムサービスのモバイルデータ通信の使用量を確認する: システムサービスは、モバイル通信セクション内でアプリのリストの上に表示されます。モバイルデータ通信は、個々のシステムサービスに対してオン/オフを切り替えることはできません。」(Apple サポート)

2. Androidでアプリ別の使用量を出す

Googleは、Pixelヘルプでアプリ別の表示を次のように案内しています。

「グラフや詳細情報を表示するには、[アプリのデータ使用量] をタップ」(モバイルデータ使用量を節約、管理する|Google Pixel ヘルプ)

Androidには、iPhoneに無い機能が2つあります。警告と上限です。

警告は指定した量に届いたときに通知が出るだけ、上限はそこでモバイルデータ通信が止まります。使い切ってから気づくという状態を避けたいなら、契約容量より少し手前の値を入れておきます。

なお、ここに並ぶ数値はOS側が数えたものです。事業者側の集計と一致しない理由は別記事に整理しています。

3. 動画アプリの画質設定が1時間あたりの量を決める

アプリ別の一覧で上位に来るのは、多くの場合が動画アプリです。ここは画質の設定1つで消費量が変わります。

Netflixは、1時間あたりの目安を画質ごとに公開しています。ウェブブラウザでの視聴では「低: 最大0.3 GBのベーシック画質」「中: 最大0.7 GBの標準画質」で、高画質では標準画質で最大1 GB、HD画質で最大3 GB、UHD 4Kで最大7 GBとしています(Netflixのデータ使用量を管理する方法|Netflixヘルプセンター)。

モバイルアプリ側にも設定があり、「データ使用量: 少: データ1 GBあたり約6時間の視聴が可能です」と案内されています(Netflixヘルプセンター)。「Wi-Fiのみ: Wi-Fi接続時のみストリーミングが可能です」という選択肢もあります(同)。

YouTubeも同様に、モバイルとWi-Fiで別々の画質を選べます。

「自動(推奨): 視聴環境に最適な画質に変更されます。」「高画質: データ使用量が増えるため、動画が再生されるまでに時間がかかったり、バッファリングが頻繁に発生したりする可能性があります。」「データセーバー: 画質は低くなりますが、動画の再生開始は早くなる場合があります。」(動画の画質を変更する – Android|YouTube ヘルプ)

既定の画質は、プロフィール写真 → 「設定」 → 「動画の画質設定」から、モバイルネットワークとWi-Fiで別々に選べます(YouTube ヘルプ)。

外では低め、家では自動にしておくと、視聴時間を減らさずに月の量だけが下がります。Netflixの「少」なら3時間見ても0.5GB程度で、同じ3時間でも設定次第で桁が変わります。視聴時間を削るより先に、ここを見ます。

4. 使っていない時間に減っているならバックグラウンド通信

一覧を見ても心当たりのないアプリが上位にいるときは、裏で動いている通信が疑わしくなります。

Androidにはこれをまとめて止める設定があります。「データセーバーをオンにすることで、データ通信量に制限のあるプランでモバイルデータの使用量を抑えることができます」(データセーバーでモバイルデータの使用量を抑える|Google Pixel ヘルプ)。有効時は「ほとんどのアプリやサービスで Wi-Fi 接続時のみバックグラウンド データが取得されるようになります」(同)。

ただし、止めると困るアプリもあります。「一部のアプリやサービスは、使用していないときでもバックグラウンドで実行されるようにしないと正常に動作しません」(Google Pixel ヘルプ)。この場合は「無制限のデータアクセス」で個別に除外できます(同)。

iPhoneでは、同じ役割を省データモードが担います。「モバイルデータ通信のデータ使用量を減らす: 「データモード」をタップしてから、「省データモード」を選択します。このモードでは、iPhoneがWi-Fiに接続されていないときに、自動アップデートとバックグラウンドタスクが一時停止します。」(Apple サポート)

=つまり、通知や更新を諦める代わりに、使っていない時間の消費をなくす設定です。連絡系のアプリを除外できるAndroidのほうが細かく効きます。

5. Wi-Fiに繋いでいるのに減るならWi-Fiアシスト

iPhoneには、Wi-Fiの電波が弱いときに自動でモバイル通信へ切り替える機能があり、これが既定でオンになっています。

「「Wi-Fiアシスト」はデフォルトではオンになっています。Wi-Fiの接続状況が悪いとき、Wi-Fiアシストはモバイルデータ通信に自動的に切り替えて、信号を増強します。Wi-Fiの接続状況が悪いときでもモバイルデータ通信経由でインターネットへの接続が維持されるため、使用されるモバイルデータ量が増えることがあります。この結果、データプランによっては、追加料金がかかることがあります。」(Apple サポート)

家のWi-Fiが弱い部屋で長く過ごしているなら、本人はWi-Fiのつもりでモバイル通信が使われています。切り替えは 設定 > モバイル通信 のアプリ一覧の下、サービスの並びにあります(Apple サポート)。

家の中でWi-Fiが弱いこと自体が原因なら、オフにしても電波の弱さは残ります。宅内機器側を疑うならルーターを買い替えるべきか判断する4つの確認点へ移ります。

特定するまでの手順

上から順に進めれば、5分ほどで犯人が絞れます。

  • STEP 1:iPhoneは 設定 > モバイル通信、Androidは 設定 > ネットワークとインターネット > データ使用量 を開きます
  • STEP 2:iPhoneは「統計情報をリセット」の日付を見ます。いつリセットしたか分からないなら、その数値は月の内訳として使えません。今リセットして1か月ためます
  • STEP 3:アプリの一覧を多い順に見て、上位3つを書き出します
  • STEP 4:動画・音楽アプリが入っていたら、そのアプリの中でモバイル回線の画質を下げます(§3)
  • STEP 5:心当たりのないアプリが入っていたら、バックグラウンド通信を止めます(§4)
  • STEP 6:Androidは「データ警告」に契約容量の8割を入れておきます(§2)

上位3つを潰しても減らないときに見る場所

アプリ別の一覧で上位を潰しても月の量が変わらないなら、原因はアプリの外にあります。次の3つが残ります。

  • テザリング:スマートフォン経由でPCやタブレットを繋いでいる分は、繋いだ側の消費です。手元のアプリ一覧には出ません
  • システムサービス:iPhoneではアプリ一覧の上にまとまっており、個別にオフにできません(§1)
  • 数え方のずれ:OS側と事業者側は測り方が違います。事業者の数値のほうが多いなら、比べるのはそちらです(別記事)

それでも合わないときは、上限そのものを見直す側に回ります。プランの容量と月額の関係はスマホ料金の内訳に分けてあります。

合計値ではなく一覧で見ると、打ち手が1つに決まる

  • アプリ別の内訳はOSの設定画面にしかない。事業者のマイページは合計しか持たない
  • iPhoneの数値はリセットしないと累計のまま。月の内訳として読むなら請求月の頭にリセットする
  • 効き幅が最も大きいのは動画アプリの画質設定。視聴時間を変えずに量だけ下げられる
  • Androidの「データ上限」を入れておくと、使い切ってから気づく状態がなくなる

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出典

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