毎月のスマホの請求額を見ても、何にいくら払っているのかが行単位で分からない——そういう状態のとき、基本料・データ通信・通話オプション・端末分割・付帯サービスの5項目に分けて明細を読むと、どの行が固定でどの行が見直せるかが分かります。
請求書のどの行が何を表しているか
明細は事業者ごとに見た目が違いますが、大きく分けると次の5項目に整理できます。
NTTドコモは料金グラフの内訳項目として「基本使用料等(計)、通話料・通信料(計)、パケット定額料等(計)、その他ご利用料金等(計)」を挙げています(NTTドコモ)。auの請求書は「au電話料金」「au機器代金/その他商品代金」「au PAY(auかんたん決済)利用料」「auひかり料金など」という項目に分けて表示されます(au)。
これらを共通の枠組みに置き換えると、①基本料、②データ通信、③通話オプション、④端末分割、⑤付帯サービス・キャリア決済、の5項目になります。
基本料・データ・通話オプション・端末分割・付帯サービスの5つに分ける
| 項目 | 請求書での表示のされ方 | 確認すると何が分かるか |
|---|---|---|
| 基本料 | ドコモは「基本使用料等(計)」として表示(NTTドコモ) | 契約しているプランの固定部分の金額。データ量・通話条件に対して契約が合っているかの起点になる |
| データ通信 | ドコモは「パケット定額料等(計)」として表示(NTTドコモ) | プランのデータ容量に対して実際の使用量がどれくらいかが分かる。総務省はまずこの使用量の把握を最初のステップとして案内している(総務省 携帯電話ポータルサイト) |
| 通話オプション | ドコモは「通話料・通信料(計)」として表示(NTTドコモ) | かけ放題等のオプションに入っているのに使っていない、または入っていないのに通話料がかさんでいる、といったズレが分かる |
| 端末分割 | auは「au機器代金/その他商品代金」を「スマートフォン、タブレットなどを分割払い(割賦)で購入された料金です」と説明。「[∨]を押すと、残額、何回目のお支払いかなどをご確認いただけます」(au) | 端末代金の残債と、あと何回の支払いが残っているかが分かる |
| 付帯サービス・キャリア決済 | ドコモの「d払い等(計)」には「d払い、spモード決済、dカードmini、回収代行料金など」が含まれる(NTTドコモ)。auの「au PAY(auかんたん決済)利用料」は「Pontaパスなど、auかんたん決済(通信料金合算支払)でお支払いされた料金です」(au) | 通信料と一緒に請求されているアプリ・サービスの課金が分かる。契約した覚えのないサブスクがここに混ざっていることがある |
1. 基本料を確認する
基本料は契約しているプランの固定部分です。ドコモの料金グラフでは「基本使用料等(計)」として、水色で表示される内訳の一部になっています(NTTドコモ)。
基本料そのものは契約プランで決まるため、明細を見るだけでは変わりません。 次のデータ通信量の項目と合わせて、今のプランがデータ量・通話条件に対して合っているかを確認する材料にしてください。プラン側の表示が「割引後」や「〇〇円から」になっていて、いくらが基本料なのか読み取れないときは、プラン料金表示の読み方で分解できます。
2. データ通信量を確認する
総務省の携帯電話ポータルサイトは、料金プランの見直し手順の最初のステップを「データ使用量を把握する」としており、「まず、契約している携帯会社のマイページにアクセスしてみましょう」「利用状況を確認します」と案内しています(総務省 携帯電話ポータルサイト)。
具体的な確認項目として、「支払い料金」「データ通信量」「オプション」「通話明細」の4点が挙げられています(総務省 携帯電話ポータルサイト)。
契約しているプランのデータ容量に対して、実際の使用量がどれくらいかを確認してください。 使用量が容量に対して少なければ、次の見直しの材料になります。なお、端末(OS)側に出る数字と事業者側に出る数字はずれることがあります。OSごとにどこを見るかと、ずれる理由は自分の通信量を確認する方法にまとめました。
3. 通話オプションを確認する
通話料・通信料は、かけ放題などのオプションに入っているかどうかで金額が大きく変わる項目です。総務省は見直しで安くなる例として「よく通話を利用するのに通話かけ放題プランに入っていない」というケースを挙げています(総務省 携帯電話ポータルサイト)。
マイページでは「1回ごとの通話の相手と通話料を確認できる場合があります」とも案内されています(総務省 携帯電話ポータルサイト)。
通話明細を見て、実際の通話時間・回数とオプションの内容が合っているかを見ます。合っているかどうかは、オプションの月額を1分あたりの通話料で割ると出ます。ただし、割って出た分数と比べる相手は月の合計通話時間とは限りません——5分定額は「1回あたり」の制限だからです。分岐点の出し方と、明細から1回ごとの長さを数える手順はかけ放題は月に何分から得になる?にあります。
4. 端末分割を確認する
端末を分割払いで購入している場合、その分割金が明細に別項目として表示されます。ドコモは「端末等代金分割支払金とは?」という項目に対し、「ドコモで購入いただいたご利用機種やオプション品などを分割払いにしている場合に表示される金額です」と説明しています(NTTドコモ)。
auの請求書では、「au機器代金/その他商品代金」の項目について「[∨]を押すと、残額、何回目のお支払いかなどをご確認いただけます」と案内されています(au)。
端末分割は契約時に決めた回数・金額に沿って発生する項目のため、月々の金額は途中では基本的に変わりません。 残りの回数と残債を確認しておくと、次の端末への買い替え時期の判断材料になります。
5. 付帯サービス・キャリア決済を確認する
通信料と合算して請求される付帯サービスも、明細の中では別項目です。ドコモの「d払い等(計)」には「d払い、spモード決済、dカードmini、回収代行料金など」が含まれます(NTTドコモ)。auの「au PAY(auかんたん決済)利用料」も「Pontaパスなど、auかんたん決済(通信料金合算支払)でお支払いされた料金です」と説明されています(au)。
この項目には、通信料と一緒に請求されているアプリ・サービスの課金がまとまって入っています。 契約した覚えのないサービス名が並んでいないか、行単位で確認してください。
5分類は考え方で、請求書の表記そのものではない
- 明細の項目名・分け方は事業者によって異なります。 ここで挙げた5分類は共通の考え方であり、実際の請求書の表記そのものではありません
- 具体的な金額の目安はここに書いていません。 自分の請求額は契約している事業者のマイページで確認してください
- 端末分割の残債は、回線を解約しても支払いが原則として継続します。NTTドコモは「解約のお申込み時に、分割支払金残額/分割払金残額がある場合は引き続きお支払いいただきます」としたうえで、「分割支払金残額/分割払金残額の全額を一括でお支払いいただき、ドコモの分割払い契約(中略)を終了させることも可能です」とも案内しています(携帯電話の解約お手続き方法|NTTドコモ)。希望すれば一括精算できるかどうか、解約にともなって端末購入時の割引が終了するかどうかは事業者ごとに異なるため、契約している事業者に確認してください
- 付帯サービスの中には、契約時に同時加入した記憶が薄いものも含まれます。行の名称だけで判断がつかない場合は、契約している事業者の窓口で確認してください
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