世帯のスマホ+固定回線の総額を見直す計算の型

2人がスマートフォン2台とルーターを前に世帯の通信費を確認するイラスト 世帯の通信費

家族分のスマホの明細と固定回線の請求を並べてみても、「合計いくら払っているか」はすぐには出てきません。スマホは家族の人数分あり、セット割が適用されている回線とされていない回線が混ざっていることもあります。固定回線側にも工事費や端末代金の分割払いが残っていることがあります。世帯全体の総額を掴むには、これらを一つずつ分けて足し上げる必要があります。

4つを別々に出してから合計する(まとめて見積もらない)

世帯の総額は、次の4つを別々に出してから合計してください。まとめて「だいたいこのくらい」で見積もらないことが重要です。

  • スマホの月額 ×(家族の中でその回線を使っている人数):家族でキャリアやプランが違う場合は、回線ごとに分けて計算します
  • 固定回線(光回線またはホームルーター)の月額:契約している1回線分です
  • セット割による割引額:家族の中で対象になる回線とならない回線があるため、「家族全員が自動的に割引される」と仮定しないでください。対象プラン・家族の範囲・申請の要否を1回線ずつ確認します
  • 初期費用(光回線の工事費、またはホームルーターの端末代金):契約した月だけ発生する費用と、分割払いで数か月〜数十か月続く費用を分けて記録します

セット割が「使えるはずなのに未申請」という状態が一番見落とされやすい項目です。 割引は多くの場合、申し込みをした翌月以降から適用されるため、契約した月に自動で反映されているとは限りません。

家族の中で誰がどのキャリアか、で割引の対象が変わる

項目 見るところ どう変わるか
スマホの回線数と契約者 家族の中で誰がどのキャリアのどのプランを使っているか キャリアが分かれていると、セット割の対象になる回線とならない回線が混在します
セット割の対象プラン 契約しているプランがセット割の対象プラン一覧に入っているか。ドコモは対象プラン以外だと割引対象外としています(NTTドコモ) 対象外のプランのままだと、固定回線とスマホをまとめても割引は発生しません
セット割の家族の範囲 同一の割引グループに入っているか、別住所の家族が対象に含まれるかなど、割引の対象になる家族の範囲 範囲外の家族回線は、同じ世帯で使っていても割引の対象になりません
申請の要否と適用開始時期 自動適用か、申し込みが必要か。auは「お申し込み翌月以降から割引適用となります」としています(au) 申請していない期間は、本来受けられるはずの割引を受けられていません
固定回線の初期費用 光回線は開通時の工事費(宅内工事の要否で分かれる料金表)と、解約時の撤去工事費(派遣工事か無派遣工事かで分かれる別の料金表)を分けて確認する。ホームルーターは端末代金の分割払いの残り回数 分割払いが残っている期間は、月額とは別に初期費用の支払いが月々の総額に上乗せされます

1. スマホの月額は「回線ごと」に分けて出す

家族4人が同じキャリアの同じプランとは限りません。子どもだけ格安SIMにしている、親のどちらかだけプランが違う、というケースは珍しくありません。世帯の総額を出す第一歩は、家族の中で「誰が」「どのキャリアの」「どのプランを」使っているかを1行ずつリストにすることです。 ここを飛ばしてキャリアの請求書の合計だけを見ると、セット割が本来使えるはずの回線を見落とします。

2. セット割は「対象プランかどうか」「家族の範囲」の2段階で確認する

セット割は、固定回線とスマホを組み合わせれば無条件に適用されるわけではありません。2段階の条件があります。

1段階目は対象プランかどうかです。 ドコモの home 5Gセット割は「『home 5G』契約者と同一『ファミリー割引』グループ内の『ドコモ MAX』『ドコモ ポイ活 MAX』『ドコモ ポイ活 20』『ドコモ mini』の契約者が対象」で、対象プランによって割引額が分かれています(金額は改定されるため、契約を検討する時点で公式ページの表示を確認してください)。また「『5Gギガライト』『ギガライト』のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外」ともしています(NTTドコモ)。

2段階目は家族の範囲です。 auスマートバリューは「住所の異なるご家族の方も割引にお申し込みいただけるようになりました」としつつ、「対象のご自宅のインターネットサービスのご契約者と別姓や別住所の場合、店頭でのお手続きおよび家族関係を証明する書類が必要」としています(au)。ソフトバンクのおうち割 光セットも「家族の条件は家族割引の家族の条件と同じ」で、「インターネットサービス1回線の携帯電話適用回線は最大10回線まで」と回線数の上限があります(ソフトバンク)。

この2段階のどちらかを満たしていない回線は、同じ世帯で暮らしていてもセット割の計算に入れられません。 世帯の総額を出す前に、家族それぞれの回線がこの条件に当てはまるかを1回線ずつ確認してください。

3. 申請の要否と適用開始時期を確認する

セット割は自動で付くとは限りません。auスマートバリューは「auスマートバリューのお申し込み翌月以降から割引適用となります」としており、申し込みという手続きが要ることと、適用が翌月からになることの両方を示しています(au)。ソフトバンクのおうち割 光セットも「お客さまもしくはご家族が、対象固定通信サービスの契約者であるか、お申し込みが完了している必要があります」としています(ソフトバンク)。

「固定回線とスマホを同じ家で使っているから、いつか自動的に安くなるはず」という前提は成り立ちません。 契約時に申し込んだかどうかをまず確認し、していなければ申し込みの手続きが必要かどうかを確認してください。

4. 固定回線の初期費用は「一回だけ」か「分割で続く」かを分けて記録する

固定回線側の初期費用は、光回線とホームルーターで性質が違います。

光回線の初期費用は、開通時にかかる工事費と解約時にかかる撤去工事費が別の料金表になっています。それぞれ該当する箇所を確認してください。

開通時の工事費

工事担当者が訪問する「工事担当者の派遣あり」の場合と、訪問しない「NTT東日本局内工事のみ」の場合とで金額表が分かれています。NTT東日本は「標準的な工事費例(フレッツ光の場合)」として、お客さま宅内の工事を伴う場合(工事担当者の派遣がある場合)と、局内工事のみの場合を分けた料金表を公式ページに掲載しています(NTT東日本)。宅内工事が必要な場合は工事費を分割払いにする選択肢が示されている場合もあります。

解約時の撤去工事費

開通時とは別の料金表です。NTT東日本は「お客さまのご要望・物件都合により、工事担当者が訪問する『派遣工事』を実施する場合に限り」撤去工事費が発生し、「引込線等の通信設備を残置いただき、お客さまご自身でレンタル機器をご返却いただく、工事担当者が訪問しない『無派遣工事』については、これまで同様、無料といたします」としています(NTT東日本)。開通時の工事費の金額から解約時の撤去工事費の金額を推測することはできません。金額は改定されることもあるため、それぞれ公式ページの該当する料金表で個別に確認してください。

ホームルーターは工事費の代わりに、端末代金が分割払いで数十か月にわたって続くことがあります。ドコモは解約時の負担について「専用端末の未払い分の分割支払金や契約解除料※がかかる場合があります」と案内しており、端末代金が分割の途中である状態を前提にした記述になっています(NTTドコモ)。世帯の月々の総額を出すときは、この分割払いの残り回数分を、固定回線の月額とは別の項目として足してください。

キャリアがばらばらなら、全員分を一律の割引額で計算しない

  • 家族の中でキャリアがばらばらな場合、セット割の対象になる組み合わせとならない組み合わせが同居します。 全員分を一律の割引額で計算しないでください
  • セット割の対象プラン・割引額・家族の範囲は、キャリアや契約時期によって内容が異なります。 ここで挙げた条件は各社共通で確認しておく観点であり、金額はここに書いていません
  • 固定回線を光回線からホームルーターへ、またはその逆へ切り替える場合、初期費用の性質(工事費か端末代金か)がまるごと変わります。切り替えの判断は別の記事で扱っています
  • 世帯の総額は、ここに挙げた4項目を実際の契約内容に当てはめて自分で計算する必要があります。 具体的な金額は契約を検討している時点の公式ページ・マイページの表示額を確認してください

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出典

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