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手元のUSB-Cケーブルで、ノートパソコンの急速充電やモニター出力ができるか判断したいとき、ケーブルの見た目だけでは分かりません。同じUSB-Cコネクタの形をしていても、対応する電力・データ転送速度・映像出力はケーブルごとに違い、確認できる場所も表示がない場合の扱いも規格団体側で決まっています。
要点
確認する順番は次のとおりです。
- ケーブル本体にロゴを探す(USB-IFは、ロゴがケーブル上にあることを認証の要件にしています)
- ロゴにW数(60Wまたは240W)とデータ転送速度(Gbps表記)が組み合わさって表示されているか見る
- 映像出力への対応は、この電力・速度のロゴだけでは分からないため、製品ページやメーカーの仕様表で別途確認する
- ロゴが無いケーブルは、対応・非対応のどちらとも判断できない
1. 対応W数はどこに書かれているか
USB Implementers Forum(USB-IF)は、USB-C to USB-Cケーブルの認証プログラムを通過するために、ケーブル自体に電力表示を義務付けています。
「In order to pass through the USB-IF Compliance Program, all USB-C® to USB-C cables categories must be labelled with either a power capability of 60W or 240W by using the appropriate power icon and/or logo.」(Cables and Connectors | USB-IF)
つまり、認証を受けたケーブルには「60W」または「240W」のいずれかのロゴが付くことになっています。この240Wという上限は、USB Power Delivery(USB PD)の仕様更新によるものです。
「Announced in 2021, the USB PD Revision 3.1 specification is a major update to enable delivering up to 240W of power over full featured USB Type-C® cable and connector. Prior to this update, USB PD was limited to 100W using a solution based on 20V using USB Type-C cables rated at 5A.」(USB Charger (USB Power Delivery) | USB-IF)
USB-IFは、対応W数の確認を製品側だけに任せない前提を明言しています。
「All cables do not have the same capabilities. The USB-IF certifies cables for different purposes. It is the end users responsibility to select a certified cable that has the capabilities necessary to allow optimum operation in their specific USB environment.」(Cables and Connectors | USB-IF)
ケーブルの持つ性能は一律ではなく、自分の用途に必要な性能を持つ認証済みケーブルを選ぶ責任は利用者側にある、という位置付けです。
上限側の240Wと、USB-IF認証を両方うたっている例です。商品ページのどこにその記載があるかを、ここまでの読み方で確かめてみてください。
Belkin USB4ケーブル 240W 20Gbps(2m)
USB-IF認証。240Wの給電・20Gbpsのデータ転送・4K/60Hzの映像出力に対応と記載がある
2. データ転送速度の表示
W数と同様に、データ転送速度もケーブル本体への表示が求められています。
「In addition to the power markings, in order to pass through the USB-IF Compliance Program, all cables except for High-Speed USB (USB 2.0) USB-C to USB-C cables, are required to be marked with the appropriate data rate they can support. An example, a USB 20Gbps USB-C – USB-C cable that supports 20V at 3A must be marked with the Combined Performance and Power 20Gbps/60W logo.」(Cables and Connectors | USB-IF)
USB-IFはここで、電力と速度を組み合わせたロゴの例(20Gbps/60W)を挙げています。USB 2.0相当(Hi-Speed USB)のケーブルだけは、電力ロゴのみで速度ロゴの表示が任意になっています。
表示されているGbpsの数値は規格上の上限であり、実際に出る転送速度を示すものではありません。 接続する機器側の対応状況や、ケーブル以外の経路(ハブなど)によっても変わります。
転送速度の表示が「最大40Gbps」となっている例です。この数字も理論値で、実際に出る速度はつなぐ機器の対応状況で決まります。
エレコム USB4ケーブル USB4-CCPE10NBK(1m)
USB4規格の正規認証品。USB PD EPR対応で最大240W、データ転送は最大40Gbpsと記載がある
3. 映像はケーブル・送り出す側・映す側の3つで決まる
ここまで見てきたUSB-IFの認証ロゴが定めているのは、電力(60W/240W)とデータ転送速度の表示です。映像出力については、このロゴの要件に含まれていません。 つまりロゴを見ても、映像を出せるかどうかは読み取れません。
映像が出るかどうかは、ケーブルだけでなく、送り出す側(パソコンやスマートフォンのUSB-Cポート)と映す側(モニターの入力)の対応にも左右されます。この3つはどれもロゴの表示範囲の外なので、それぞれの製品ページで個別に当たります。 どれか1つでも記載を見つけられないときは、対応・非対応のどちらとも判断できていない状態として扱ってください。
ロゴが無いケーブルは「非対応」ではなく「不明」
- ロゴが付いていないケーブル、または摩耗して読めないケーブルは、対応・非対応のどちらとも判断できません
- 「60W」「240W」「Gbps」の数値は規格上の上限であり、実際の充電速度・転送速度を保証するものではありません
- 映像出力の対応可否は、電力・データ転送速度のロゴには含まれていません
- ここで扱っているのはケーブル表示の読み方です。実際の充電速度・転送速度は接続する機器の組み合わせで変わり、対応機器での実測値はメーカーの製品ページに載っていることがあります
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本文で挙げた表示が載っている商品
順位付けではなく、この記事で説明した表示が製品情報に記載されている例です。価格と在庫は変動するため、各販売ページでご覧ください。
| 画像 | 商品 | 特徴 | 評価 | 購入先 |
|---|---|---|---|---|
| Belkin USB4ケーブル 240W 20Gbps(2m) | USB-IF認証。240Wの給電・20Gbpsのデータ転送・4K/60Hzの映像出力に対応と記載がある | — | 楽天Amazon | |
| エレコム USB4ケーブル USB4-CCPE10NBK(1m) | USB4規格の正規認証品。USB PD EPR対応で最大240W、データ転送は最大40Gbpsと記載がある | — | 楽天Amazon |
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