光回線のプランには「最大概ね1Gbps」「最大概ね10Gbps」といった表示があります。この数字は、契約すれば常にその速度で通信できることを意味しません。NTT東日本は、フレッツ 光クロスについて「『フレッツ 光クロス』はベストエフォート型のサービスであり、最大速度(技術規格上の最大値)を常に保証するものではございません。」と説明しています(NTT東日本)。
契約前にこの表示の意味を分けて理解しておくと、実際に何が速度を左右するのかを公式情報から確認できるようになります。
要点
「最大◯Gbps」という表示には、次の3つの異なる要素が含まれています。
- 公称値は「技術規格上の最大値」であり、測定された速度ではないこと
- 規格の仕組み自体が、公称値に届かない速度になる理由を含んでいること
- 実際の速度は、回線の混雑状況と利用者側の環境という2つの変数でさらに変わること
1. 公称値は「技術規格上の最大値」
NTT東日本は、フレッツ 光ネクストの通信速度表示について「最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。実際の通信速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況により大幅に低下する場合があります。」と注記しています(NTT東日本)。
フレッツ 光クロスについても同様に、「最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。」「お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより大幅に低下することがあります。」と説明されています(NTT東日本)。
つまり「最大◯Gbps」は、規格として定められた上限値を指す言葉であって、契約者が実際に体感する速度の見込みではありません。
2. 規格の仕組み自体が公称値との差を生む
公称値に届かない理由は、混雑や環境だけではありません。NTT東日本は「本技術規格においては、通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実際の通信速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。」と説明しています(NTT東日本)。
通信を安定させるための制御情報がデータに付加される仕組み上、公称値そのものが「理論上の上限」であり、混雑や利用環境が理想的であっても、公称値ぴったりの速度は想定されていません。
3. 混雑状況と宅内環境は別の要因
NTT東日本の注記は、速度が下がる要因として「お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)」と「回線の混雑状況」の2つを挙げています(NTT東日本)。この2つは別の原因です。混ぜると切り分けられません。
- 回線の混雑状況:契約者側では確認・調整できない、事業者のネットワーク側の要因です
- 利用環境(端末機器の仕様など):ルーターの対応規格、LANケーブルの規格、Wi-Fiの電波状況など、契約者側の設備に左右される要因です
どちらか一方だけを見て「遅い原因」と決めつけることはできません。公式ページの注記も、両方を並べて挙げるにとどめています。ただ、どちら側から来ているかは家の中で分けられます。手順は家のWi-Fiが遅い・急に切れるの切り分けにまとめました。
「最大◯Gbps」は保証値ではなく、実測は自分の環境でしか分からない
- 「最大◯Gbps」は上限を示す表示であり、その数字が出ることを保証するものではありません
- 実際にどの程度の速度が出るかは、回線の混雑状況と宅内の機器・配線という別々の要因に左右されるため、一律の数値では決められません
- 対応・非対応や速い・遅いを二択で判断せず、公式ページの注記に何が書かれているかを契約前に確認してください
- 自分の環境でいま何Mbps出ているかは測定サイトで測れます。ただしその数字も推定値で、有線か無線か・何時に測るかで変わります。読み方と測る条件は回線速度の測り方と結果の読み方にあります
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